格安SIM VoLTE

VoLTEとは?

au系の格安SIMのプランには、LTEプランのほかに「VoLTEプラン」というものが登場しました。VoLTEとは一体どんなものなのでしょうか?

 

VoLTE(ボルテ)とは「Voice over LTE」の略で、第3.9世代移動通信システムであるLTE回線を利用した音声通話システムのことです。今まではデータ通信回線と音声通話回線が分かれており、音声は3G回線、データ通信はLTE回線を使っていました。そのため音声通話中は全くデータ通信ができない状態でした。

 

ドコモ、ソフトバンクはW-CDMA方式を採用していたため以前から通話中もデータ通信が可能でしたが、auは通信方式が違ったためこれまでは通話中にデータ通信をすることはできませんでした。そのためauはVoLTEを早く展開していくことが急務となっていました。

 

auでは2014年からVoLTEを展開しはじめ、今でもサービスを拡充させています。

 

VoLTEのメリット

VoLTEの音声通話を使うと、電話をかけてから相手に通知するまでの時間が大幅に縮小されます。これまでは電話をかけてから通話ができるまで約6〜8秒ほど待たなけれないけませんでしたが、VoLTEなら待ち時間が約2〜3秒にまで短縮されます。
また、音声が非常にクリアになります。LTEでは3Gと比べて周波数がより効率的に利用できるほか、音声圧縮の技術が新世代になることで音質が大きく改善されました。3Gではどうしてもこもった感じの声になるのに対し、VoLTEでは自然な声で会話することができます。

 

また電話の相手が騒がしい場所にいると、周囲の声まで歪んだ感じになってマイクで聞こえるため、話が聞き取りづらいこともありましたが、VoLTEでは環境音もクリアになるので会話がずっと楽になります。

 

キャリア側にも、電波の利用効率がアップするというメリットがあります。3Gに切り替えるCSフォールバックでは通話先までの伝送路が通話中占有されてしまいますが、パケット通信で音声データをやり取りするVoLTEでは効率よく周波数帯域を利用することができます。

 

VoLTEへの移行が進めば、3Gの回線設備を維持し続けるコストを減らすこともでき、回線に余裕が生じれば現在3Gが使用している周波数帯域をLTEに割り当てることも可能だということです。

 

VoLTEでできること

au VoLTEでは深紅の機能があり、これを使えば自分のスマホの画面を通話相手のスマホに映し出すことができるので、例えば同じサイトを見ながら会話をしたり、同じ地図を見ながら現在地を教え合う、なんてこともできます。

 

SkypeやLINE、FaceTimeとは違うの?

VoLTEはLTE回線を使って音声通話ができる技術です。一方、無料通話が楽しめるSkype、LINE、FaceTimeといったアプリもLTE回線で利用することも可能です。これらのアプリとVoLTEはいずれも音声通話ができる、LTE回線を使うサービスのためほとんど同じに見えます。では、一体何が違うのでしょうか?

 

LTE回線では、用途で通信をクラス分けしています。その中でもVoLTEは優先度が高いクラスに分類されるので、他の通信よりも優先されます。VoLTEはLTE回線を管理・提供するキャリアのサービスであり、現在の音声通話を置き換えるものなので通話品質の低下は避ける必要があるのです。

 

さらにVoLTEは消防・警察等への緊急通報にも使われるため、非常時でも使えるサービスであることが求められます。

 

一方でSkype、LINE、FaceTimeはブラウザでウェブページを表示する、メールを送受信する時と同じクラスに分類されます。このクラスはVoLTEよりも優先度が低く、回線速度の保証もありません。

 

そのため回線の状況が良い時は大差がなくても、回線状況が悪くなればVoLTEの方が通話品質を維持しやすいと考えられます。

VoLTEを使う時の注意点

VoLTEを利用するには、端末自体がVoLTEに対応している必要があります。VoLTEに対応している端末は、iPhone6/iPhone6 PlusとiPhone6s/iPhone6s Plus、Android端末だとarrows M02、XPERIA Z4、AQUOS SERIE SHV32などです。

 

では、対応端末であればすぐにVoLTEが使えるのでしょうか?

 

同じau回線でもSIMロックが必要

auのVoLTE対応スマホですが、一部のスマホを除いてau系格安SIMのVoLTEを利用する場合はSIMロック解除が必要になります。LTE回線の場合はauのスマホならSIMロックを解除しなくても使うことができましたが、VoLTE対応端末ではSIMロックを解除しないとau以外のSIMカードを認識しないものがあるので注意が必要です。

 

同じキャリア同士、VoLTE対応端末同士でないとVoLTEで接続できない

ドコモやソフトバンクもVoLTEを導入していますが、現時点では異なるキャリア間のVoLTEでの接続には対応していません。違うキャリア間だとVoLTE対応機種で電話をかけてもVoLTEの効果は出ないので注意しましょう。

 

また、VoLTEに対応していない従来のスマホは、音声通話の時は自動的にLTEから3G回線に切り替わって通話するようになっています。au VoLTEの音声通話は通話料のみ発生し、データ通信量はかかりません。


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